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成功体験の危うさ


『自分の私生活は公開しないくせに、受講者の私生活を知りたがる講師ばかり…怒…、そこで迷物講師は不平等な関係を改める為に、自分の私生活を積極的に公開しま~す…ハイ!…』



「成功体験」には、時として危うさがつきまといます。

明治以来、企業はブランド大学出身者を採用すれば、まず間違いない人材の確保と言えました。
学生側も、大きい所に採用されれば、ほとんど一生安泰な生活を保証されました。

明治から高度経済成長時代(1970年代中ごろ)までは、この基準が大いに妥当したので、その頃大企業に入社したブランド大学出身者の脳裏には、これが「成功体験」としてインプットされたのだと思います。

相当な人事権を握っている私の友人も、表向きは「出身大学を問わない」なんて言ってますが、酒が進むにつれ、日東駒専」「大東亜帝国なる単語が、劣後感をあらわすニュアンスで飛び出してくるのが悲しいです。
迷物講師の息子は、日東駒専」「大東亜帝国より下位の大学出身ながら、30代半ばで、「東証プライム」上場企業の課長を拝命しているので、より悲しいです。

今では、
 ・ ブランド大学出身者の採用 = 間違いない人材の確保
 ・ 大きい所に採用されること = 一生安泰な生活
という公式はホントに妥当しなくなりました

偏差値教育の勝者が、現在要求されているクリエイティブさを兼ね備えているという根拠はないからです。

「絶対潰れない」と言われた大銀行の雲行きまでが非常に怪しくなっていた、という現実が少し前までは有ったからです。

企業の人事担当者は、自らの「成功体験」が足かせになり、会社を潰しませんように!
学生は、親や先生から教わった「成功体験」を妄信して、人生を台無しにしませんように!


2004年03月03日(水)記
2021年09月10日(土)追記
2023年11月26日(日)追記



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