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将来性


『自分の私生活は公開しないくせに、受講者の私生活を知りたがる講師ばかり…怒…、そこで迷物講師は不平等な関係を改める為に、自分の私生活を積極的に公開しま~す…ハイ!…』



2006年(平成18年)に書いたメッセージです。

司法試験を受験していた時、二番で合格した人の「論文試験の再現答案」が手に入ったことがあります。

司法試験の予備校には通わず、私立大学の3年生で受かった人の答案です。

合格するだけでも大変なのに、二番の答案ってどんなものだろう?

当時の受験仲間は、みんな、こぞって全科目を手書きで写しました!

この答案、法律の答案としては非常に幼ないです(今でも保存してあります)。
専門用語もまばらで、ほとんどが日常用語で書かれているのです。

一般用語の語彙もそんなに豊富とは言えません。

「こんな答案でも二番で合格できるんだ!」
この時のショックは、今でも忘れられません。

司法試験の論文答案に満点はないです

当時は14通の論文答案を書きましたが一通あたり25点が大体の合格点と決まっていて素晴らしい答案には33点以上付けた試験委員もいたらしいです

司法試験で素晴らしい答案とは何か、イロイロ意見がありますが、受験者の「将来性」が滲み出ていることが相当なウエイトを占めると思っています。

でも私には、最後まで「将来性」が滲み出ているような答案は書けなかったです。

年齢の問題もありましたが、一番大きかったのは、予備校の世話になり過ぎたことだと思ってます。

司法試験の予備校は、手取り足取り、合格マニュアルを教えてくれました。
これが逆効果でした。

いわゆる「型にはまったマニュアル答案」しか書けなくなってしまったのです。

司法試験をあきらめた原因のひとつでもあります。

以来私は二人の子供を育てる時も宅建の講師として教える時も相手の将来性を摘み取らないことに最大のウエイトを置くようにしています

・ 「マニュアル人間」
・ 「寄らば大樹の陰の人」
・ 「長い物に巻かれる人」
に悪口を言うのも、大げさに言えば、日本人全体の「将来性」を摘み取らないためです。

将来性を具体的に何で判断するかは、諸般の事情から開示できなません。ご勘弁を。

つつじの写真







つつじが咲く季節になると、母の日に行われる司法試験短答式五肢択一を今でも思い出します。落ちた方が多かったなあ~


2006年05月06日(土)記
2021年09月10日(土)追記
2023年12月01日(金)追記



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