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徒然草

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「つれづれなるままに,日ぐらしすずりに向かひて,心にうつりゆくよしなしごとを,そこはかとなく書きつくれば,あやしうこそ物ぐるほしけれ。」

ご存じ,鎌倉時代末期の随筆とされる「徒然草」(吉田兼好)の序段ですね。

(2)

徒然草は,極めて日常的な事を常識的に書いただけの,退屈な作品だと評価する人がいます。

私の高校時代の恩師も,清少納言の枕草子や 鴨 長明の方丈記と比べたら,くだらない随筆だと評していました。

(3)

ところで,皆さんは「徒然草」という字をどう読みますか?

ほとんどの人は「つれづれぐさ」ですよね。

でも私は,わざと「とぜんそう」と発音して周囲の反応を見ることが有ります。ちょっとイヤラシイ趣味ですけど…。

(4)

吉野から紀州の山中にかけて自生する多年草で,夏の終わりにセイタカアワダチソウに似た黄色い花をつける草があります。

その名を「とぜんそう」と言い,漢字では「徒然草」と書きます。

この「とぜんそう」,黄色い花をつけた後で刈り取って乾燥させると,強い芳香を発し,これには幻覚作用があります。

吉田兼好は,この乾燥させた「とぜんそう」の束を室内に吊るし,その幻覚作用を借りて「徒然草」を書いたそうです。

幻覚を研究している専門医によると,「とぜんそう」は半覚醒状態をゆるやかに持続させる点に特長があり,その意味では,最近話題になっている大麻とソックリだそうです。

(5)

そう考えると,私の高校時代の恩師のように,徒然草をくだらない随筆だと評している人たちは,「日常的な常識人に過ぎない退屈さ」を抱いて生きているのかも知れない,と思いました。

徒然草の本当の良さを味わうには,大麻でも吸いながら読まないとならないようにも思えます。

「つれづれなるままに,日ぐらしすずりに向かひて,心にうつりゆくよしなしごとを,そこはかとなく書きつくれば,あやしうこそ物ぐるほしけれ。」

この序段を,大麻でも吸いながら読んだとして,現代語訳すると,

「とぜんそうの乾燥した束を室内に吊るし,その芳香の中で夢とも現実ともつかぬまま,一日中すずりに向かって,幻想の中に現われた取りとめのないことを,何となくあれこれと書きつづっていると,そのうちに禁断症状が始まって,ひどく苦しくなってくるなあ~。」

となるそうです(上の幻覚を研究している専門医)。

ちょっと恐ろしいので,私は,「日常的な常識人に過ぎない退屈さ」を抱いて生きている方がいいと思いました。

宅建合格も,「日常的な常識人に過ぎない退屈さ」をどこまで我慢できるかにかかっていると思います!

参考文献:劇作家 別役実さんのエッセー「とぜんそう」

平成22年2月19日(金)記




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