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宅建は「頭のいい人」が合格する

(1)イントロ

頭のいい人とは学校時代の成績が良かったとかそういう事じゃないです
第1条件自分で物を考えられる
第2条件その考えがブレてない
この2つの条件を両方備えている人を頭のいい人と呼びます


(2)第1条件…自分で物を考えられる

現代社会で、これを備えていない人は、まずいないでしょう。
宅建試験を受けようとするくらいの人は、全員が「自分で物を考えられる」人だと思います。

(3)第2条件…その考えがブレてない

自分で物を考えられるとしてもその考えがブレてる人は大勢いるのではないかと心配してます

(4)自分の考えがブレるとは…

いろいろなブレ方がありますが一番多いのが論理飛躍です
簡単に言うとだからの部分がおかしい人が論理飛躍人間です


(イ) 例 1

死に物狂いで勉強する。だから私は宅建に合格する。

これは、宅建受験者の皆さんが一番おちいりやすい論理飛躍です。

死に物狂いで勉強した方が合格しやすいだけで、「だから」で結んじゃ、論理飛躍です。

私は、自分の限界まで勉強したのに不合格だった人を何千人も知ってます。

現代は太平洋戦争末期じゃないです。
「竹やり戦法」の本土決戦じゃ、あまり「頭のいい人」とは言えません。

(ロ) 例 2

すごく理解しやすい参考書で勉強してる。だから私は宅建に合格する。

これも、宅建受験者の皆さんが結構おちいりやすい論理飛躍です。

理解しやすい参考書で勉強したほうが合格しやすいだけで、「だから」で結んじゃ、やっぱり論理飛躍になっちゃいます。

参考書が理解しやすいのは、実は当然なんです。
合否は、そこから先の話です。

理解しやすい参考書で勉強してると思っている人が100人いたとしてその半分の50人以上が不合格になるのが宅建試験です

(5)対策

「だから」の部分がブレることなく「論理飛躍」にならない対策を書いておきます。

(イ)逆算する

宅建に合格するには、毎年度、10月の第3日曜日に行われる本試験で「合格点」をとればいいのです。こんな事当然ですね。

今までの合格基準点の最高は実質37点(令和2年度10月実施試験)なので、ちょっと保険を掛けて、次回の本試験で38点とることにします。

だから合格するには、A4判のわら半紙みたいな悪い紙に印刷された問題文の正誤を、1時間50分以内に判断して、38点以上の正解をはじき出さなければなりません(10分はマークシートに転記する時間を想定)。

こう書けば、
理解しやすい参考書で勉強してる。「だから」私は宅建に合格する。
というフレーズがいかに論理飛躍であるか、理解して頂けると思います。

目標はあくまで
A4判のわら半紙みたいな悪い紙に印刷された問題文の正誤を1時間50分以内に判断して38点以上の正解をはじき出すことです

この目標から、この記事を読んでるすべての宅建受験者の皆さんは、現在の御自分の状況を逆算するのです。

これが近代戦の戦いかたであり、太平洋戦争末期の「竹やり戦法」の比じゃない効果が現われるでしょう。

(ロ)逆算の具体例-1

十人十色、千差万別、百人百様、宅建受験者の環境はさまざまなので、一つの例として読んで下さい。

1.
目標は
A4判のわら半紙みたいな悪い紙に印刷された問題文の正誤を1時間50分以内に判断して38点以上の正解をはじき出すことです


2.
つまり、
宅建の勉強はパソコン等のデジタルで行えても、38点以上の正解をはじき出さす手段は、アナログそのものです。
宅建はパソコンで行われる試験じゃないです。

3.
そうなると、
10月の本試験には、すべての知識を「印刷物を使った出力」に合わせる必要があります。

4.
すると、
例えば理解しやすい参考書で勉強してる事と、すべての知識を「印刷物を使った出力」に合わせる事との間には、まだ相当の開きを感じる受験者が結構いることでしょう。

5.
夏になったら各予備校が公開模試を行います。
それを利用して上の開きを埋めるのも手でしょう。

6.
それじゃ間に合わないと考える人も多いでしょう。
何事も習慣なので、春になったら「印刷物を使った出力」に合わせた勉強をしようとする人ですね。
そういう人は、知識のインプットと必ず並行させてアウトプット(印刷物での問題練習)をしようとするかもしれません。

(ハ)逆算の具体例-2

1.
目標は
A4判のわら半紙みたいな悪い紙に印刷された問題文の正誤を1時間50分以内に判断して38点以上の正解をはじき出すことです


2.
つまり、
宅建に合格するには満点をとる必要はなく、24パーセント(12題)間違えても大丈夫なのです。

3.
このように逆算すると、
参考書に書いてある全部の事を勉強しようとするのは、時間の無駄かも知れないと思う人が結構いるでしょう。

4.
だとすると、「出来なくても落ちない問題」はとりあえず無視して、「出来ないと命取りになる基本問題」を最優先させるべきではないか。
そう考える人もかなり多いと思います。

5.
ならば、「出来なくても落ちない問題」と「出来ないと命取りになる基本問題」の差を勉強できる所はないか、となるでしょう。

6.
有ります
有料無料を問わず宅建倶楽部のサイトがそうです
そもそも迷物講師は出来なくても落ちない問題は完全に無視してます


(6)これでオシマイ

ネット上に流れているトンデモ情報に流されることなく自分で物を考えその考えがブレないように頑張るんですヨ


2009年04月09日(木)記
2021年03月13日(土)追記
2023年11月11日(土)追記



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