(1)学校型秀才とは
勉強 = 子ども時代の受験勉強 = 退屈な知識の暗記
この作業に見事勝ち抜いた人を、学校型秀才と呼ぶことにします。
(2)学校型秀才は国を滅ぼすかも
学校型秀才は、子ども時代の退屈な知識の暗記に勝ち抜いた人です。
人は原体験からは、容易に抜け出せません。
とすれば、社会に出て何かを学ぼうとしても、学校型秀才はやっぱり暗記癖から抜け出せないでしょう。
経済官庁のキャリア官僚は、経営用語事典や文献を丸暗記するのなんか朝飯前です。
でも今はグローバルの時代。
欧米に追い付け追い越せの富国強兵の世の中じゃないです。
そんな今、事典や文献の丸暗記が得意なだけの官僚に、われわれ国民は高い俸給(給料)を払う価値があるのでしょうか?
グローバルの時代は国境がないのと同じです。
これからはケインズの経済理論を全部覚えても、そこには「答なんか書いてない」です。
学校型秀才のキャリア官僚に国が滅ぼされませんように!(祈)
(3)学校型秀才は会社を潰すかも
サブプライム問題に連座して、リーマン・ブラザーズ(1850年創業のアメリカの投資銀行)が、2008年に破綻しました。
少し前までは、アメリカの学校型秀才は日本のそれとは全然違うと言われていました。
ハーバード大学、スタンフォード大学等のビジネススクールのケーススタディーやフレームワークで鍛えられた経営学修士(MBA取得者)が、彼ら彼女らだったからです。
ハーバードやスタンフォードでは今でもケーススタディーで授業をやっているらしいですが、ケーススタディーのモデルになった会社の半分は、すでに潰れてしまったとか…。
ケーススタディーを必死で覚えて、それに当てはめて答を出そうとする授業じゃ、「答なんか書いてない」グローバルの時代には通用しないこともあるようです。
リーマン・ブラザーズに何百人といたであろうMBA取得者さん、残念でした。
この余波は、2023年現在、日本にもやって来て、居座っています。
学校型秀才のエリート社員に日本の会社が潰されませんように!(祈)
(4)学校型秀才じゃ宅建にも苦労する時代
宅建試験はグローバルとは直接関係ないですが、暗記癖が抜けない学校型秀才じゃ宅建にも苦労する、というのが私の実感です。
学校型秀才だけで通用したのは、おそらく平成の最初の頃まででしょう。
勉強 = 子ども時代の受験勉強 = 退屈な知識の暗記
という経歴をたどってきた人は、法律(宅建)の勉強も「退屈な知識の暗記」と信じがちです。
でも、法律の勉強ってそんなにネガティブなもんじゃないです。
法律の勉強は「感動を先行させる」ものです!
「あっ、そういうことだったのか!」という感動が、法律知識を記憶として自然に定着させてくれる。
これが法律の勉強なのです。
たかが宅建とバカにする人がいますが、法律の入門資格である宅建の世界でさえ、学校型秀才じゃ肩身が狭くなっているのが最近の傾向です。
学校型秀才の受験者が、早く気付いてくれますように!(祈)
学校型秀才の講師陣も、早く気付いてくれますように!(祈)
2008年09月15日(月)記
2023年10月31日(火)追記
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