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昔の話
昔のほうが悪かった
『自分の私生活は公開しないくせに、受講者の私生活を知りたがる講師ばかり…怒…、そこで迷物講師は不平等な関係を改める為に、自分の私生活を積極的に公開しま~す…ハイ!…』
「昔の方が良かったらしい…」と、漠然と思っている若者がいます。
そんなことはない。
昔のほうが悪かった事も、う~んと有ります。
若人よ、現在を悲観するなかれ!
迷物オヤジが見聞したことを、なるべく具体的に伝えておきたいと思います。
戦争に負けて、昭和22年に日本国憲法が施行されました。
でも昭和23年まで、戦前の高等文官試験が行われていました。
高等文官試験に合格した者は、どんなに若くても、お昼を食べる食堂が違っていたのです。
「高等官食堂」というのが霞ヶ関の官庁ごとにあり、そこで食べました。
一般のノンキャリアとは、食堂まで違っていたのです。
今はそんなことはないです。
その意味では、今のほうが断然イイ!
※
高等文官試験
今の国家公務員総合職試験のこと。
司法科(現在の司法試験)・行政科・外交科に分かれていました。
昔のほうが悪かった(2)
昭和20年代、ヒロポンが合法ドラッグとして、薬屋で売られていたことがあります。
一般名は、覚醒剤・シャブなどです。
私の親友の、暴力団山口組の幹部なんかは、ヒロポン中毒のヤツを「ポン中」と呼んで、からかってましたっけ。
この幹部と共通の迷物講師の親友に、桂 正良(かつら・まさよし)という住吉連合のチンピラがいたんですが、この桂、最後は「ポン中」の末期症状で、山梨県の石和温泉で、彼女と一緒に、狂い死にしちゃいました!(泣)
昔のほうが悪かった(3)
偏差値が最低の都立高校にも受からなかった私は、私立高校に通っていました。
登校拒否という言葉はなかったですが、自殺したやつが3年間で10人を超えました。
雨上がりの泥の校庭をはだしで駆け回った親友は、翌日、破傷風で死んじゃった。
バイク通学OKだったので、バイク仲間が登下校中に3人も事故死しました。
生徒がよく死ぬ学校でした。
今はそんなことはないです。
その意味では、今のほうが断然イイ!
昔のほうが悪かった(4)
高校1年で現在の大型二輪免許をとりましたが、免許を更新する際に、死亡事故の現場を映した映画を観るのが義務づけられたことがあります。
女子高生の頭がスイカ割りのスイカのようになった映像、大型ダンプに轢かれた人の腸が飛び出した映像は、忘れられません。
今はそんなことはないです。
その意味では、今のほうが断然イイ!
昔のほうが悪かった(5)
お気づきの人も多いと思いますが、
(1)~(4)で書いてきた「昔のほうが悪かった」シリーズは、
全部が「社会のシステム」についてでした。
人々の「心」がどうだったかについては、触れていません。
今と昔、
人々の「心」は、どっちが豊かだったのでしょうか。
おおざっぱには、
1.昔のほうが豊かだった。
2.今のほうが豊かだ。
3.変わらない。
と、意見が分かれるでしょう。
このように分けたとしても、
そもそも「心の豊かさ」とは何を指すのか、
定義づけで意見が分かれるでしょう。
同じ心でも
・ 身内
・ 友人
・ 異性
・ 勤務先の人
・ 取引先
・ 隣近所
・ 見ず知らずの者一般
等に分けて、比較すべきようにも思えます。
人が幸せになる要素は、
「社会のシステム」や「心の豊かさ」の他にもあります。
例えば日本人一般の「健康」については、
今と昔、どっちが良いのでしょうか。
精神の「健康」まで含めると、どうなのでしょうか。
私が、このメッセージを書くときは、
以上のことが、目次のようにして、いつも頭の中にあります。
その上で、
基本的・総合的には、昔のほうが悪かったと思っているオヤジ、それが私なのです。
※
もちろん、今の時代の悪い面、特に陰湿な面には、これからも敏感に反応して参ります!
2006年03月19日(日)記
2006年03月20日(月)追記
2023年11月22日(水)追記
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