1. 宅建倶楽部

  2. 宅建講師のメッセージ・トップ

  3. 私生活

長い行列に慣れてしまった国民


『自分の私生活は公開しないくせに、受講者の私生活を知りたがる講師ばかり…怒…、そこで迷物講師は不平等な関係を改める為に、自分の私生活を積極的に公開しま~す…ハイ!…』



(1)


私は「長い行列」が大の苦手です。
これは、育った時代背景によると思ってます。

子ども時代は、
駅で切符を買うにも、「長い行列」に並ぶことは無かったです。

駅員さんが全部手で売っていたからです。
ベテランの駅員さんともなると、今の自動券売機の10倍のスピードで売りさばいていたと思います。

最寄り駅は信濃町(東京都新宿区)でした。

ここは神宮球場・国立競技場へのアクセス駅なので、何かの大会があると一時に数千人の乗客が押し寄せるので有名でした。

それでも臨時券売所が設置され、駅員さんが全部手で売っていたので、10分も待たないで切符を買えた記憶があります。

(2)

子ども時代は、お正月の初詣でも「長い行列」に並ぶことは無かったです。 両親に手を引かれて、毎年のように明治神宮に行きました。

明治神宮は、当時でも初詣客が日本一を誇るような所でしたが、それでも「長い行列」に並ぶという感覚は無かったです。

どんなに人が多くても、行列は少しずつは流れていて、途中でピタッと止まってしまうことが無かったからでしょう。

(3)

話変わって、子ども達(一男一女)が独立する前、家族4人が仲良く暮らしていた平成20年(2008年)の正月サンガニチ。

2日は、家族みんなで鎌倉に行ってきました。

まずは北鎌倉の円覚寺。
普段は近くで見れない舎利殿(国宝)にもお参りしました。

お金を洗うと増える、との言い伝えがある銭洗弁天(ぜにあらいべんてん)を含む源氏山公園(げんじやまこうえん)辺りを散策したあと、仕上げは鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)。

鶴岡八幡宮に到着したのは午後4時ごろでしたが、今年最初の「長い行列」に並ぶ経験をさせられました。

実朝が公暁(くぎょう)に暗殺されたことで有名な樹齢1000年とも言われる大イチョウの石段の下で、鎌倉警察署によるロープ規制がなされていたからです。

石段で将棋倒しにでもなったら大変、との配慮でしょう。

警察官やガードマンが一帯に配置され、今どうなっているかの情報が頻繁にアナウンスされるので、「長い行列」に並ぶのが苦手な私でも、どうにか我慢することができました。

気分が悪くなった方はお近くの警察官に遠慮なく申し出て下さい!との女性警察官のアナウンスは他の参拝客にも安心感を与えたと思います

(4)

3日は、用事があって原宿に行きました。
お正月の原宿といえば、思い出すのは明治神宮です。

サンガニチでも3日ともなれば空いてるだろうと思い、表参道から明治神宮の境内に入りました。

玉砂利を踏み出してすぐ、今年二番目の「長い行列」に並ぶ経験をさせられました。

私は明治神宮の見取り図が頭に入っているので、この調子だと2時間待ちだな! と瞬時に計算しました。

でも計算違いもあるので、1時間を区切って「長い行列」に並ぶことにしました。

はたして1時間経過してから計算しなおしてみると、「こりゃ3時間待ちだわい!」ということになり、さっそく行列から離脱。

鶴岡八幡宮と違い
警察官やガードマンの配置は非常に手薄でした
今どうなっているかの情報もまったくアナウンスされません


気分が悪くなった方はお近くの警察官に遠慮なく申し出て下さい!というアナウンスなどもちろん無し

ざっと見渡しただけで1万人を超える参拝客が「長い行列」に並ぶことを強いられているのに、警視庁および原宿警察署の警備担当者は何を考えているんだ!
この野郎!


おとそ気分の人も多い中、心臓発作や脳梗塞等が出たらどうするのか!

怒りをおぼえながら行列から離脱してきた私の耳に入ってきたのは、「今から参拝される方は約1時間待ちです」という、警察官のアナウンスでした。

「ウソコケ!3時間待ちだぞ!」、と私が大声で言って回ったら、業務妨害罪で逮捕されるのでしょうか…。

(5)

お正月でも着物を着ている女性がめっきり減りました。

宅建倶楽部のスタッフAの最初の勤務先である、越後屋呉服店(日本橋三越の江戸時代の屋号- w -)には怒られるかもしれませんが、時代の流れでしょう。

ならば、「長い行列」に並ぶのが苦手の人がもっと増えてもよさそうですが、なぜか逆を行っているように思います。

明治神宮の3時間待ちの行列にも、みんな耐えてます。
相手が神様となった明治天皇だからでしょうか?

いずれにしても「長い行列」に並ぶことに慣らされてしまったのが、今の国民と言えるのではないでしょうか。

(6)令和5年2月10日(金)追記

わたくし迷物講師は、昔と違う、「おだやかな管理」が着々と進行しつつあるのが、ここ数十年の傾向だとニラんでおります。

その証拠をひとつ…。

上記(3)で書いたように、鶴岡八幡宮には、実朝が公暁に暗殺されたことで有名な樹齢1000年とも言われる大イチョウがあったのですが、その大イチョウ、平成22年(2010年)3月10日の暴風により、根本からポキット折れて倒壊しちゃいました。

ところが、

倒壊直後の現場は、即刻立ち入り禁止となりました。
倒れた木は一切公開されませんでした。
倒れた木の樹齢は、令和5年2月現在でも、公表されていません。

これが昔と違う、「おだやかな管理」の一例だ、と迷物講師は申し上げているのです。

実は、
樹木を研究している学者の主流は日本に分布するイチョウは中国が原産だという学説です

そして、
実朝暗殺事件があった健保7年(1219年)にはまだ中国からイチョウが伝来していなかったという考えが学者の主流なんです

倒壊直後の現場は、即刻立ち入り禁止となった。
倒れた木は一切公開されなかった。
倒れた木の樹齢は、令和5年2月現在でも、公表されてない。

という「おだやかな管理」をしておかないと、鶴岡八幡宮の大イチョウ伝説は、根本から崩れ、観光客も激減するかも知れないという、危機感が政府側にあるんですね。

この点について、文化庁(宅建試験でも出題されることがある中央官庁)当然知らん顔してます。

(7)

「長い行列に慣れてしまった国民」という本来のタイトルから、ずいぶんソレテしまいましたね。

じゃ最後に、宅建受験者の皆さまにエールを送って、今回の記事をオシマイにします。

宅建試験だけは「長い行列」に並ぶことに慣れちゃ、絶対にダメ!

次回の試験で、絶対に受かっちゃいましょうね!!!

==============

写真は鶴岡八幡宮の大イチョウがあった石段の左下。
この大イチョウ、平成22年(2010年)年3月10日の暴風で、根本からポキット折れて倒壊しちゃったので、小さいイチョウの所を、しめ縄で囲ってある。



2008年01月04日(金)記
2022年12月09日(金)追記
2023年02月10日(金)追記
2023年11月18日(土)追記



ページのTOPへ