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更新:平成19年3月4日(日)

論理のすり替え

予備校に通っている人たちでも不合格になるのに,独学で受かると思うほうがおかしい!」

これは予備校の殺し文句です!
実際に某大手予備校の経営者が言っていることでもあります。

果たして,ホントでしょうか?

この殺し文句が論理的な正しさを持つには,予備校に通っているほうが独学で勉強している人より「上」, ということの証明が必要です。

つまり,
(1)予備校に通っているほうが,情報量が「上」
(2)予備校に通っているほうが,勉強量が「上」
(3)予備校に通っているほうが,合格率が「上」
(4)予備校に通っているほうが,その他で「上」
という証明が必要です。

(1)については
少なくとも宅建試験に関しては…
勉強の情報量が「上」なのは,むしろ弊害です(過去問の知識で十分)。
勉強以外の情報量については予備校が「上」とは言えません(現在はネットの方が「上」)。

(2)については
証明が不可能です。
予備校に通っているだけで安心してしまう人がいる一方,独学でもすごく勉強している人たちは大勢います。

(3)についても
証明が不可能です。
宅建に関する限り,独学と合格率が変わらない予備校もあるし,合格率を水増して公取委から注意された所さえあります。

(4)の「その他」に何を盛り込むかが問題ですが…
例えば,合格に最も必要とされる「自分で物を考えるチカラ」という点では,私は,むしろ予備校に通っている人たちのほうが「下」と思います。
でも,やっぱり証明は不可能でしょう。

このように考えてくると,
予備校に通っている人たちでも不合格になるのに,独学で受かると思うほうがおかしいという論法は,一見正しいそうに見えますが,論理のすり替えがあります。

そんなワケで,
私はこのような論法で受講者を勧誘したことは一度もないのです!

平成18年3月31日(金)記
平成19年3月 4日(日)追記




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