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合格推定ライン

ここ20年くらい、予備校の集客手段に「振り回される受験者」を一人でも減らしたい、と考えてます。

ところで、秋は空が澄み渡って、馬までが肥えてたくましくなるので、昔から最高の季節とされます。「天高く馬肥ゆる秋!」って言われるは、そのためですね。

宅建の塾・予備校等にとっても、秋は最高の季節とされます。何が最高って、次年度の受講者を集めるのにこんないい季節はないのです。

秋は最高の集客時期です。
秋の集客手段で有名なのは2つ。

一つは、本試験会場でのチラシ攻勢です。
もう一つは、合格推定ラインを公表して、インターネットで受験者の目に止まってもらうようにすることです。

普段は大した情報を発していないのに、本試験が終わると途端に元気になる塾・予備校等さえあります。
SNSで、自社が発表した合格推定ラインを話題にしてもらわないと、経営が成り立たないのでしょう。御苦労な事です。

合格推定ライン予想でSNSが一番賑わったのは平成12年と13年です
2ちゃんねるの他に、今では閉鎖状態の杉の子宅建塾掲示板」「住宅新報社掲示板というものまでがあり、みんな大 賑わいでした。
当時は私も、チマチマと合格推定ラインを公表したものです。

でも20年くらい前から、大いに反省し、合格推定ライン予想には参加しないことにしてます。
理由は二つ有ります。

一つは弊害が大きいことです

発表までの約1ヶ月と1週間、仕事等が手につかない人が大勢います。
その不安を解消できればイイんですが、予備校等がコンピュータを駆使してもピタリと当てることなど出来ません。
競馬の予想よりはマシかな? という程度です。
そもそも合格ライン合格率は政策で決まるものであり大手予備校といえども政策は知り得ないからです。流れてくるのは、大手は業界とつながっているので政策を知り得る、というガセネタくらいでしょうか。
もともと不可能な予想に、私のような者が参加することは「火に油を注ぐ」だけであり、さらに弊害が大きいと判断しました。

もう一つは必要性が無くなったことです

2002年度(平成14年度)までは、迷物講師の知名度を上げるために、予想してました。
でも現在は、日本で一番長~く宅建だけやってる迷物講師の知名度によって、予想なんかしない方が、大勢の皆さまに喜ばれているのです。


2007年09月24日(月)記
2023年10月17日(火)追記
2023年11月15日(水)追記



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