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公益団体による宅建講座の合格率が極端に低い理由


(1)

・ 福島不動産事業協同組合
・ 新座市商工会
・ NHK学園
・ 財団法人 大阪労働者福祉財団
・ 社団法人 大阪府宅地建物取引業協会
・ 尼崎商工会議所

平成20年度は,全国で76の教育訓練給付対象講座が開講されましたが,そのうち公益団体によるものは,上の6つだけです。残りの70は大手予備校を含めた営利団体によるものです。

(2)

ところで,公益団体による宅建講座の合格率は,営利団体によるものと比べると極端に低いです。

全国76の教育訓練給付対象講座の平均合格率は「41.2パーセント」だったのに対し,上の6つの公益団体によるものの平均合格率は「18.9パーセント」しかありませんでした。

なお上の合格率は,合格者を「受験者」で割ったものです。
合格者を「講座修了者」で割った数字で合格率をはじくと,全国76の教育訓練給付対象講座の平均合格率は「31.9パーセント」だったのに対し,公益団体によるものの平均合格率は「8.6パーセント」でした。

いいですか皆さん!

独学者を含めた平成20年度の宅建合格率の全国平均でさえ「16.2パーセント」ですよ!

公益団体による講座の合格率の低さは,やっぱり際立っていますよね。

(3)

ちなみに,NHK学園は天下のNHKによるものです。大阪府宅地建物取引業協会に至っては,関西方面では「泣く子も黙る」不動産業界の総本山です。

良い教材や良い講師を調達できないと思いますか?
私は,そんなわけないと思います。

じゃ,なぜ営利団体によるものと比べると合格率が極端に低いんですかね?

(4)

私の結論。
上の6つの公益団体の表示・お上への申告が「正直」なんです。他で食えるので,変な事をする動機がまったく無いということです。

ということは?
大手予備校を含めた営利団体は「何かを操作している」ことになりますが,聡明な皆さんは,この先は自分で想像してみて下さい。

不当表示を監視する公正取引委員会は「ほえない番犬」と言われて久しいです。これ以上は,迷物講師の身が危ないのだぁ~!(笑)

平成22年1月7日(木)記


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